着物についたしわを解消するには?

着物を美しく着こなすために、避けたいのが「しわ」です。どれだけきれいに着付けをしても、「しわだらけの着物」では、美しく見せることは難しいでしょう。また自分ではチェックしづらい部分に、いつの間にかしわが寄っているケースもあるので、注意が必要です。

では、着物がしわしわになってしまったときには、どのように対処すれば良いのでしょうか。しわが気になったときの具体的な対処法と、しわを予防するためのケアのコツを紹介します。より美しく「着物の世界」を楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。

着物のしわが気になったときの対処法3つ

着物のしわが気になったときの対処法3つ

絹や麻、つむぎなどの天然素材を使って作られている着物。洋服とは違う、美しさや高級感を楽しめる衣服ではありますが、その分扱いが大変で「しわ」が生じてしまうケースも少なくありません。

  • お出掛け先で座ったときのしわが、そのまま定着してしまった
  • 着用しようと思ってタンスから出したら、折りじわがついていた
  • 後でたたもうと思い、つい放置してしまったら、しわになった

着物を着用する上で、切っても切り離せないのが、しわに関するトラブルだと言えるでしょう。しわを無視したまま着物を着ても、美しい状態には仕上がりません。着物のしわは、他者から見ると非常に気になるもの。「あの人、どうしてこんなにしわしわの着物を着ているんだろう」なんて思われてしまう可能性も高いです。

せっかく着物を着るのですから、胸を張ってめいっぱい楽しみたいものです。恥ずかしい思いをしないためにも、しわを発見したら、すぐに対応することが大切だと言えるでしょう。

そこで、「着物のしわをどう解消すれば良いの?」と悩んだときには、ぜひ以下の2つの方法を参考にしてみてください。難易度の低いものから、順番に紹介していきます。

専用ハンガーにかけてつるしておく

着物のしわを取る方法として、もっとも手軽で、初心者にも実践しやすいのが「ハンガーにつるしてかけておく」という方法です。洋服と違って着物は、単体でもそれなりの重量があるもの。適切な形でかけておいておくだけでも、ある程度、しわを伸ばす効果を期待できます。

この方法を選択する場合のコツは、以下の2つです。

  • 必ず着物専用ハンガーを使うこと
  • 一晩程度、かけておく時間を確保すること

着物をかけるには、着物専用のハンガーを使うのがベストです。普通の洋服用のハンガーを使うのはNGです。また別のしわが発生してしまう可能性もあるので、注意しましょう。

またしわを伸ばすためには、ある程度の時間が必要となります。「着物を着る前にしわが気になりがち」という場合には、着る予定の前日に、着物をタンスから出しておくのがオススメです。かけておく時間をしっかりと確保できるので、しわを十分に伸ばせるでしょう。

アイロンをかける

つるしておくだけではとれない、頑固なしわを取りたいと思ったときや、ハンガーにかけておくには時間がない!といった場合には、こちらの方法を選択しましょう。適切な方法を選択することで、着物にもアイロンをかけることができ、しわを伸ばす効果を期待できます。

アイロンといえば、対象に熱を加えてプレスするための機械です。とはいえ着物は、生地によって、アイロンの熱が傷みの原因になってしまうことがあります。このため「本当にかけても大丈夫なの?」と悩む方も多いことでしょう。

着物のしわをアイロンで解消する場合の注意点は、以下の3つです。

  • スチームアイロンの使用はNG
  • あて布を使う
  • 変色の可能性があるため、まずは目立たない部分で試す

スチームアイロンは、高温になりすぎるため、着物の生地を傷めてしまう可能性が高いです。使用は避けた方が良いでしょう。またアイロンを使用する場合は、必ずあて布を使ってかけるようにします。専用のあて布がない場合には、綿100%の白い布を活用してください。

またどれだけ気を付けていても、着物の素材によっては、アイロンの熱が原因で変色などのトラブルが生じてしまうことがあります。特に金箔(きんぱく)や金糸、銀糸などが使われている部分は、慎重に取り扱うようにしましょう。いきなりしわ部分にアイロンをあてるのではなく、目立たない部位で試してから行うのがオススメです。

不安なときにはプロに依頼するのがオススメ

不安なときにはプロに依頼するのがオススメ

インターネット上で「着物のしわを伸ばす方法」を検索すると、さまざまな方法が紹介されています。中には「一瞬でしわが取れる方法」などと記載されているケースもありますが、どの方法であれば着物の生地を傷めないかは、着物の質や種類によっても違ってきます。素人には判断が難しいポイントでもあるということを、しっかりと頭に入れておきましょう。

「大切な着物だから、絶対に失敗したくない」という場面では、「ハンガーにつるしておくだけならまだしも、アイロンをかけるのにも抵抗がある……」なんて方もいるでしょう。この選択は、決して間違ったものではありません。

もしも不安が大きいようであれば、着物を扱うプロの手に委ねた方が、安心・安全・確実と言うこともできます。

着物メンテナンスの専門店に依頼すれば、プレス仕上げは1枚当たり数千円程度から引き受けてくれるケースがほとんどです。「安心料」として割り切って、依頼するのも良いでしょう。

しわは予防するのが一番!着用後のメンテナンスも大切に

しわは予防するのが一番!着用後のメンテナンスも大切に

一度ついてしまうと、厄介なのが着物のしわ。本来であれば、「ついてしまった後に対処する」のではなく、「ついてしまう前に予防する」というのがベストな方法となります。

着物のしわを防ぐためのポイントは、着物を着た後のメンテナンスにあります。

まず、一日着用した着物は、風通しの良い場所で陰干しをする必要があります。着物の着用中についた軽微なしわであれば、この段階で伸びて目立たない状態になるケースが一般的です。

「着物を脱いだ後はとりあえず休憩したい……」なんて気持ちもわかりますが、着物を「専用ハンガーにかけてつるす」までは油断をしないでください。脱いだ後の着物をグチャグチャに放置しておくと、それこそがしつこいしわの原因になってしまいます。

陰干しを終えた着物は、正しい手順でたたみ、専用のたとう紙にくるんで保管しましょう。着物を正しい手順でたたむことができれば、目立つ場所に、気になるしわが生じるようなことはありません。「きちんとたたんだつもりなのに、しわが生じていた!」という場合には、「きちんとたたんだつもりでも、たためていなかった」ということになります。あらためて一から、着物のたたみ方について確認することをオススメします。

着物のたたみ方には、コツをつかむ必要があるので、難しいと感じてしまいがちです。着物や着付けの世界に興味を抱いたときには、まず「着物にしわが生じないような、正しいたたみ方」をマスターできるよう、意識してみてください。長く着物を楽しむ上で、非常に重要なスキルとなるでしょう。

着物にしわができてしまっても、慌てないこと

これから着ようと思っている着物や、お気に入りの着物に、しわができてしまったら……がくぜんとする方も多いのではないでしょうか。「なんとかしなきゃ!」と、焦ってしまうこともあるのかもしれませんね。

しかし着物は、非常にデリケートな衣服です。「しわをとるだけだから」と自己流でメンテナンスをしてしまうと、大切な着物の変色や縮みなどのトラブルを生み出してしまう可能性があるのです。

しわができていたとしても、慌てる必要はありませんから、まずは正しい対処法を実践してみてください。それでも駄目なら、着物のメンテナンスのプロに依頼して、美しい状態を取り戻しましょう。

しわのない状態を取り戻すことができたら、再度同じトラブルに遭遇することがないよう、きちんとしたケア方法を実践しておく必要があります。

特に「着物を着た後のメンテナンス」や「着物の正しいたたみ方」については、重要なポイントとなります。着付けを楽しむ上で、身につけておいて損はない知識・スキルなので、ぜひ意識してみてくださいね。

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