普段からできる着物のメンテナンス

せっかく着物を購入したら、いつまでも美しい状態をキープしていきたいもの。高価なアイテムでもありますから、「メンテナンスで失敗して、着物を台無しにしてしまう……」なんて状況は、避けたいところです。
とはいえ着物初心者にとっては、普段の生活の中で、どう着物をメンテナンスしていけば良いのか……悩んでしまうポイントでもあります。着物の保管で悩まないために、普段の生活の中で実践できるケアの方法を紹介します。

着用した着物を脱いでからタンスにしまうまでの流れで、「いったいどうすれば良いの?」と悩んでしまったときにも、ぜひ参考にしてみてください。

脱いだ着物のお手入れ、ポイントは「湿気」と「畳み方」

脱いだ着物のお手入れ、ポイントは「湿気」と「畳み方」

きれいに着付けをして和装でのお出掛けを楽しんだあと、脱ぎ散らかした着物や小物をどう扱うべきなのか……悩んでしまう方は少なくありません。「着物を着るのは良いけれど、その後のメンテナンスに手間がかかる!」なんて語る方も多いですよね。

しかし、日常生活における着物のメンテナンスは、二つのポイントさえ押さえておけば、決して難しいものではありません

  • ・湿気
  • ・畳み方

この二つに注意するだけでも、正しいメンテナンス方法を実践できることでしょう。

それぞれのポイントについて、詳細情報とコツを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

脱いだ着物には湿気がいっぱい……すぐにたたむのはNG

一日着用した着物は、人間の汗や水分で、多くの湿気を含んでいます。この湿気を含んだ状態のまま、すぐにたたんで収納してしまうと、保管中のトラブルにつながってしまう可能性があります。カビや虫食いを避けるためには、まずは一度、着用した着物を陰干ししましょう。
陰干しといっても、難しい作業を行う必要はありません。脱いだ着物を専用のハンガーにかけて、室内につるしておけばOKです。着物はもちろんのこと、長襦袢や帯なども、同様に干しておきましょう。

このときに、目視で着物の状態をチェックしておきます。気になる汚れがないかどうかは、特に重要なポイントとなります。また長襦袢や帯は、湿気を含んだ状態でトントンとたたいておくことで、シワを伸ばしやすくなります。乾燥してシワが定着してしまわないよう、面倒でもケアを行っておきましょう。
一晩おけば、着物の陰干しは完了します。湿気も抜けて、保存に適した状態になります。柔らかいタオルをブラシのようにして、着物の表面を優しくこすりましょう。表面についたほこりや細かな汚れなどを、効果的に除去できます。

着物は、きちんとたたんでダメージを防ごう

着物を保管する際には、「正しくたたむ」というステップが非常に重要なポイントとなります。「ただなんとなく」でたたんでしまうと、着物に変なシワが入ってしまったり、生地を傷めてしまったりする原因になります。

着物の畳み方の手順を参考にしながら、シワにならないよう丁寧にたたんでいきましょう。刺繍や箔のあるものは、その分が変色したり落ちてしまったりすることがあります。白い布や和紙を当てて、保護しながら畳んでいくことがコツとなります。
着物を畳めたら、一枚ずつ、専用のたとう紙で包んでいきます。虫を寄せ付けにくく、また湿気にも強いと言われる桐のタンスや衣装箱を用意して、その中に着物を収納するのがオススメです。

着物をたくさん持っている場合には、一段にたくさん詰め込み過ぎないことも、メンテナンスのポイントとなります。無理にタンスに押し込もうとすれば、生地を傷める原因になってしまうでしょう。また着物の形が崩れてしまったり、シワが寄ってしまったりすることも考えられます。一段に入れられるのは、最大でも五枚です。

タンスに着物をしまったら、防虫剤や乾燥材を入れておくとより安心です。基本的には1種類のみ、着物の生地との相性が良いものを選択してみてください。いくつも入れると、それぞれの成分が反応して、余計なトラブルを発生させてしまう可能性があります。

着物のメンテナンス、クリーニングの頻度は?

着物のメンテナンス、クリーニングの頻度は?

着物のメンテナンスについて、気になるポイントといえば「クリーニングの頻度」についてです。

着物のクリーニングは、専門の職人さんにお任せするのがベストです。しかしこうしたメンテナンスには、やはりそれなりのコストがかかってしまうもの。「着物の質は保ちたいけれど、あまり頻繁だと、コスト面が気になってしまう……」なんて不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
着物のクリーニングは、必ずしも「着用するたびに行わなければならない」というわけではありません。着物を着用するシーンによっても変わってきますが、一度や二度着用したからといって、目立つ汚れが付着するわけでもないでしょう。目立つ汚れがなければ、着物を毎回クリーニングに出す必要はありません。

着物をクリーニングに出した方が良いタイミングは、以下のとおりです。

  • ・汚れやシミが付着してしまったとき
  • ・季節が終わったとき

汚れやシミが気になるときには、その部分を指定した上で、信頼できる職人さんにお任せするのが一番です。

また着物にもシーズンがありますから、そのシーズンが終われば、当分の間は「着ない」ということになります。このタイミングでクリーニングに出して、来シーズンまでそのまま保管しておくのもオススメの方法です。

着物と一緒に、和装小物も正しく扱おう

着物と一緒に、和装小物も正しく扱おう

着物を楽しむときには、さまざまな小物も活用するもの。こうした小物類も、正しくメンテナンスすることで長持ちさせられます。特に使用頻度が高いアイテムについて、メンテナンスの方法を紹介します。

帯はほとんどの場合で、クリーニングを必要としません。湿気を飛ばしてシワを伸ばしたら、たたんで保管しておきましょう。

帯のメンテナンスでもっとも重要なのが、「湿気を避ける」ということです。帯の内部には芯があり、実はこの芯の部分が非常にカビやすいのですね。特にしまいっぱなしになりがちな帯は、定期的に虫干しするほか、除湿剤なども賢く使って、湿度コントロールをする必要があります。

草履

草履も陰干しで湿気を取り除いたあと、専用の草履ケースに入れて収納しておきます。このときに、鼻緒の型崩れを防ぐ専用のキーパーを使うと、美しい形をキープしやすくなります。

長い間保管し続けると、知らない内にダメージが進行しているケースもあります。1年に2~3回は、着物の虫干しのタイミングに合わせて、状態をチェックしましょう。

半襟

汗や皮脂による汚れが目立ちやすいのが、半襟です。もし取り外しができるのであれば、取り外して、手洗いでメンテナンスを行います。このときには必ず、「手洗いが可能かどうか」をチェックしてください。

半襟を優しく洗ったら、絞らずにそのまま乾燥させます。陰干しで焦らず、じっくりと乾燥していきましょう。

足袋

足袋を履いたその日のうちに、洗って汚れを取り除きます。形を整えて陰干しをしたら、アイロンを使ってシワを伸ばします。

特に汚れが気になるときには、汚れ落とし用のブラシを使うのがオススメです。汚れをかきだすようにメンテナンスすることで、スッキリ除去できます。

以上のように、正しいメンテナンス方法を知って、着物を長持ちさせましょう。

「着物を美しく着用したい」と思ったときには、まず「着付け技術」に目が向きがちです。「専門の先生のもとで、一から技術を習得したら、きっと素敵に着物を着こなせるはず!」なんて、夢見る方も多いのではないでしょうか。
確かに、着物をきちんと着付けるためには、高い技術が必要となります。「着付け教室に通う」という方法も、理にかなっていると言えるでしょう。

しかし実際に着付けをしようとしたときには、「自分の技術」だけではなく「着物の状態」が非常に重要な意味を持ちます。「高い着付け技術」と「きちんとメンテナンスされた着物」の両方が組み合わさって、初めて「美しい着物姿」が完成するというわけですね。
着物のメンテナンス方法や保管方法について、正しい知識を身につけておけば、今後迷う場面も少なくなります。今回紹介した情報も、ぜひ参考にしてみてください。

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