着物を着て苦しくならないための着付けのコツ

非常に華やかで、日本らしい魅力にあふれた和装の世界。お出かけ時にもさっと着物を着ることで、周囲からの注目度も非常に高くなりますよね。そのあでやかな雰囲気に惹かれ、「自分自身で着付けができるようになりたい」と思う方も増えてきています。

着付けの技術は、着付け教室で学ぶことができますが、「一通り自分で着られるようになったものの、着付けが苦しくてあまり着ていない」という方も多いものです。

着付けで苦しくなってしまう原因には、どのようなものが挙げられるのでしょうか。苦しくならないための具体的なコツと共に紹介します。

着付けで苦しくなってしまう理由

着付けで苦しくなってしまう理由

まずは着付けで苦しくなってしまう理由についてです。なぜ苦しくなってしまうのか、原因を正しく把握することで、適切な対処法も見えてくるはずです。

着付けが苦しくなる理由としては、主に以下の3つが挙げられます。

  • ・紐をする位置が違う
  • ・紐をする高さが違う
  • ・紐の結び方が違う

このように原因を挙げてみるとわかる通り、主な原因は全て「紐」にあります。紐の正しい扱い方を知り、正しく実践するだけで、着物の苦しさはかなり改善されることでしょう。

とはいえ、「着付け教室で習った通りにやっているのだけど……」と感じる方も多いはずです。美しく着付けを行うためには「紐」を正しく扱うことが重要ですが、位置や高さ、結び方など、細かなポイントのチェックが漏れている可能性もあります。

また「みんなと同じようにやっているつもり」でも、「実はできていない」ということもあり得るでしょう。もう一度初心に戻って、紐の扱い方を確認してみるのがオススメです。

紐以外に「姿勢」にも注意して

着付けが苦しいと感じるもう一つの原因は、「姿勢の乱れ」です。着物を着付けるときには、ピシッと背筋を伸ばしている方も多いことでしょう。「すぐに着崩れてしまうのは嫌だ」という思いから、自然と姿勢も良くなります。

ただし「着付け時の姿勢が良い」からといって、「着物を着ている間、ずっと良い姿勢をキープできる」というわけではありません。着付けが終わった瞬間に姿勢が崩れてしまえば、体に余計な負担がかかってしまいます。

特に注意が必要なのが「猫背」です。いくら紐の扱い方が正しくても、自身の体がそれに合っていなければ、やはり苦しさの原因になってしまいます。

デスクワークやスマホの活用などで、日常的に猫背になっている方は決して少なくありません。背筋を伸ばしたまま生活するためには、腹筋や背筋の力が必要となります。適切なトレーニングを積むと共に、猫背が解消できるよう意識することで、「着物は苦しい」という固定観念を変えられる可能性もあるのです。

苦しくならないためのコツ

苦しくならないためのコツ

「着付けで苦しい」を解消するためのコツは、ズバリ「紐」にあります。では具体的に、どのように紐を使えば苦しさを解消することができるのでしょうか。「位置」「結び方」それぞれについて、苦しくならないためのコツについて解説します。

紐はみぞおちを避けて結ぼう

長襦袢を着て、それを紐で固定するとき、自身のバストのすぐ下、正面の位置で紐を結ぶ方は少なくありません。紐を結ぶためには、ある程度の力が必要となります。特に自分で着物を着るときには、「正面がもっとも力を入れやすい」という事情もあるでしょう。

しかしバストのすぐ下、体の正面の位置は、人間にとって「急所」となります。ここをぎゅっと締めることで、この急所を刺激してしまうケースも多いものです。

紐を結ぶ位置は、左右どちらかにずらしてみてください。自分の利き手に合わせて、結びやすい方を選ぶと良いでしょう。急所を締め付けられることがなくなり、体が楽に感じられます。

着物で使う腰ひもは腰骨を意識して

長襦袢の上に着物を着たら、それも紐を使って固定していきます。このとき、腰の位置で結ぶ紐が苦しさの原因になってしまうケースがあります。

上半身の安定感を増すため、腰ひもをお腹の上で結ぶ方がいますが、これは間違いです。腰ひもは、腰骨のすぐ上を意識して結ぶようにしましょう。こうすることで、紐をギュッとしめたときに内臓を圧迫することがなくなるはずです。

また安定した腰骨を意識して紐を結ぶことで、着崩れを避けるポイントにもなります。結んだときに、お腹が苦しくないことを確かめておきましょう。

自分の体型に合わせた「加減」を覚えることも重要

美容院などで他人に着付けをしてもらった際に、「苦しい」と感じる方は多いものです。これは体形による個体差を意識せず、すべての紐をしっかりと結んだ結果、起こり得るもの。多くのお客様に対応し、着崩れを予防するためには必要な手順だと言えるでしょう。

しかし自分で着付けを行う際には、「万人ウケ」を気にする必要はありません。自身の体型や動きの癖に合わせて、きつく結ぶ紐と、そこまできつく結ばなくても良い紐を、使い分けても良いのです。

こうした技が実践できるのは、自分で着物を着られるからこそ。ぜひ意識して、スキルアップしてみてください。

ゴム製のアイテムを使用する

ゴム製のアイテムを使用する

和服をもっと気軽に楽しむためには、「苦しさ」を解消することは重要なポイント。いかに楽に着られるのかが、着物を続けるためのコツとなります。そのため、現代の着付けの現場では「苦しさ解消に役立つアイテム」も積極的に活用されています。

たとえばウエストベルトは、あらかじめサイズを調整したうえで留めるスタイルとなります。微妙な調整が可能となり、苦しさ軽減につながります。また着崩れ防止にもつながるでしょう。

ゴム製のアイテムは特に人気で、しっかりと留めながらも、体にフィットして伸びるという特徴があります。着物を着るために「きつく締める」という必要がないので、非常に便利なアイテムです。

これらのアイテムを積極的に取り入れることも、着付けによる苦しさを解消するためのコツとなります。昔ながらの着付け方法にこだわるのも良いですが、自身の体型に合わせて、ぜひ最新アイテムも積極的に取り入れてみてください。着付けの難易度を下げると共に、着心地を良くしてくれますから、和装の世界をより深く楽しめることでしょう。

着付けの苦しさは、正しい着付け方法を身につけて解消を

着物に対して「苦しいもの」というイメージを語る方は決して少なくありません。美容室などで着付けてもらったときはもちろんのこと、着付け教室に通い、自装ができるようになった方から、このような言葉が聞かれるケースも少なくないという現実があります。

しかし和装は、もともと日本人が「普段着」として親しんできたもの。「苦しい」と感じるような、特別な衣服ではありませんでした。ちょっとしたコツさえ覚えておけば、苦しさを感じることはなく、快適に和装の世界を楽しむことができるのです。

コツとなるのは、主に「紐の扱い方」で、それ以外に自身の姿勢も影響を与えている可能性があります。どちらも正しい方法を知り、意識してそれらを実践することで、問題を解決できるのではないでしょうか。

「どうしても苦しくなってしまう」「もっと手軽に着付けを楽しみたい」と思うときには、着付けを楽にする便利アイテムも積極的に活用してみてください。紐の代わりに使うゴム製のアイテムは、特に人気。プロの着付けの現場で使われるケースも、決して珍しくはありません。

自分の体型、スタイルに合う着付け方法を身につければ、和服の世界はより一層広がっていくはずです。

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