着物を綺麗にたたむポイント

着物をきちんと維持管理するためには、「丁寧にたたむ」という作業が必要不可欠です。しかし着物に不慣れな人にとっては、この「たたむ」というステップが意外に難しいものです。

とはいえ、基本的なポイントさえ押さえておけば、初心者であっても「きれいにたたむ」ということは決して難しくありません。より着物の世界を楽しむため、また大切な着物をより長く着用するために、着物の畳み方について紹介します。「着付け教室でひととおり習ったけれど、いまひとつよくわからない」という方も、ぜひおさらいしてみてくださいね。

着物の畳み方の種類とは?

着物の畳み方の種類とは?

まずは着物の畳み方の種類について学びましょう。着物の畳み方には、種類や用途に合わせて以下のような種類があります。

  • 本だたみ 長着や羽織、単衣や袷用のたたみ方
  • 袖だたみ 一時的に着物をたたむための、簡易的な方法
  • 夜着だたみ 二枚重ねの長着や子ども用の着物、留袖や紋や模様のある訪問着をたたむ方法
  • 襦袢だたみ 襦袢やコートをたたむための方法

基本的には、本だたみや袖だたみを覚えておくと、さまざまな場面で活用しやすく、非常に便利です。

着物の種類に合わせて正しい畳み方を選ぶことができれば、着物の目立つところに余計なシワが発生することはありません。また着物の一部分にのみ、過度なダメージが集中するようなこともなくなります。

実際の着物の畳み方の手順を紹介

実際の着物の畳み方の手順を紹介

では実際に、着物はどのようにたたむと良いのでしょうか。使用頻度の高い「本だたみ」と「襦袢だたみ」、忙しいときでも対応しやすい「袖だたみ」の方法を、それぞれ具体的に紹介します。

本だたみのやり方

まずは着物を広げ、自分の左側に着物の衿が来るようにします。片方を脇縫いで折ってください。その次に、下前身頃の脇縫いを折りましょう。

襟を内側に折ると共に、おくみを衿肩あきから裾まで、丁寧に折り返します。襟のところを斜めに中に折りこみ、襟を重ねていきます。

左右の脇縫いを重ねて、着物の背をきちんと折ります。左袖を、身頃の上に重なるように折り返しましょう。下側に来ている右袖は、身頃の下に入るように、折ってください。

身頃を襟下で二つ、もしくは三つに折ることで、本だたみの完成です。

襦袢だたみのやり方

着物を着用する際の下着となる襦袢は、襦袢だたみで丁寧にたたみましょう。襦袢だけではなく、コートをたたむ際にも、こちらの方法を選ぶのがおすすめです。では襦袢だたみの方法を紹介していきます。

まずは本だたみと同様に、襟が左になるようにして、襦袢を広げます。このとき、左右の前身頃を、丁寧に折り重ねることを忘れないでください。

下前身頃の脇の縫い目のところで、上に折ります。このとき、袖はもう一度外側に向け、折り返すようにしましょう。こうすることで、袖口が身頃からはみ出るのを防いでくれます。

上前身頃も同じように折って、左袖も丁寧にたたんでください。最後に全体を2つに折って、コンパクトにしたら完成です。

袖だたみのやり方

袖だたみは、本だたみをする余裕がないときのための、仮の畳み方となります。覚えておくことで、着物の片付けの手間を軽減することができます。

袖だたみの場合、まずは左右の外袖を合わせて、左右の後ろ身頃も合わせましょう。左右の脇縫いを重ねるようにして、折りたたみます。重ねた袖を、身頃部分に重ねてぐちゃぐちゃにならないように注意しながら全体を整えてください。

そのまま身頃を2つに折り、さらにもう一度折りたたんで完成です。

着物をきれいにたたむためのポイント

着物をきれいにたたむためのポイント

着物をきれいにたたむためには、いくつかのポイントを押さえて行動することがコツとなります。着物をたたむ際には、以下のコツを意識してみてください。

着物をたたむ場所を選ぶ

着物を美しくたたむためには、作業をする場所を慎重に見極めることが大切です。まずは着物を広げ、自分自身が快適に作業できるスペースを確保しましょう。

また着物に余計なシワを寄せないためには、明るい場所で丁寧に作業する必要があります。自然光でも照明でもかまいませんが、着物の様子をしっかりと確認しながら作業を進められる場所を選択してみてください。

着物は、床に広げてたたむことになります。床が汚れていては、せっかくの着物にゴミや汚れが付着してしまうことも考えられます。どれだけ床をきれいにしたつもりでも、思わぬ汚れが付着してしまう可能性もありますから、たとう紙を敷いた上でたたむようにすると、より安心できることでしょう。

これらの点を踏まえて、着物をたたむ場所を慎重に決定するのがおすすめです。

模様部分には特別な配慮を

着物の中には、模様や紋をあしらったものも少なくありません。こうした部分は、たたんで保管しておく間にすれて、ダメージが蓄積してしまう可能性があります。特に訪問着は、華やかな模様で楽しむ着物も多いですから、たたむ際に配慮すると良いでしょう。

具体的には、模様や紋の部分に薄紙を当てながら作業するのがオススメです。こうすることで、デリケートな部分を保護しながら、着物を美しくたたんでいくことができます。着物のどの部分にどのような保護が必要となるのか、たたむ前に漠然とチェックした上で、作業を開始すると、スムーズに行動できるはずです。

襟をきちんと整えることが最大のコツ

着物を美しくたたむための最大のポイントは「襟」にあります。襟部分が美しく整っていれば、自然と着物のそのほかの部分も、整いやすくなるもの。反対に襟部分がきれいに整っていないと、全体をバランス良く仕上げるのは難しくなってしまいます。

先ほどそれぞれの畳み方の手順を紹介しましたが、一つ一つのステップを終えるたびに、ぜひ襟元を整えることを意識してみてください。襟から全体が整っていることを意識すると、次のステップに映る際もスムーズに動けるようになります。

襟をきれいに仕上げるためには、ある程度「慣れ」も必要となります。どうやって処理すると美しくなるのか、ぜひ自分自身の着物をたたんでいく中で、チェックしてみてください。

最終的には練習が全て

着付け教室に初めて通う生徒さんの場合、最初は「着物の扱い方の基本もわからない」というケースも少なくありません。「着付け」ができないのはもちろんのこと、「たたむことさえできない」という方も、非常に多いという特徴があります。

着付け技術にも言えることですが、着物を美しく楽しむためには、ある程度の経験が必要となります。自分自身で試行錯誤し、努力の中で身につけていくことで、スキルを高めることができるのです。

着物を最初から上手にたためないのは当たり前のことだと言えるでしょう。しかし何度も繰り返し練習することで、徐々にコツをつかんでいけるはずです。「うまくできないから」といって諦めるのではなく、ぜひ前向きな気持ちで練習を積み重ねてみてください。

着物を上手にたたむことからスタートしましょう

着付け教室に通う方のほとんどは、「着物の世界に興味を抱いている!」という方々です。「着付け」と聞くと、どことなく華やかなイメージを思い描く方も多いのかもしれませんね。

しかし実際には、着付けや和装の世界にも、比較的地味な作業は存在しています。着終わった着物をたたんでしまうという作業も、どちらかというと、地味な作業の方に分類されるのではないでしょうか。

しかし着物は、正しい畳み方で保管しておかないと、見た目の美しさが損なわれてしまいます。次に着物を着ようと思ったときに、「こんなはずじゃなかった!」なんてことにもなりかねないのです。

着物の畳み方をマスターするということは、着付けを学んでいくための基本的な知識の一つだと言えるでしょう。「地味だから」という理由だけで、疎かにしたり、敬遠したりするのはおすすめできません。今回紹介した情報も参考にしながら、正しい畳み方をマスターするため、自分自身で練習を積み重ねてみてはいかがでしょうか。一歩ずつ、着付けマスターへと近付いていけるはずです。

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